ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.1.28 15:02

「明日、ママがいない」は面白い

「明日、ママがいない」という番組の質問が
『小林よしのりライジング』のQ&Aにいくつも来ていた。
見てないのに答えようがないし、
そもそもわしは子役で泣かされるのは嫌だし、
子役を複数使うのはずるいと思っていたし、
テーマが暗そうで見ないことにしていたのだ。

だがCMスポンサーが全部降りたというニュースを知り、
そんなアナーキーな番組ってあるのかと思い、
昨日、第一話と二話を見てみた。

するととんでもなく面白い!

「半沢直樹」だって「家政婦のミタ」だって
設定は突飛でも訴えるものがある場合は引き込まれる。

「明日、ママがいない」も子供を捨てる親に対する
激しい憤りが子供目線で描かれていて、
わしも怒りに震えた。

日頃から、子供を捨てたり、虐待したりする
無責任な親の事件を目にするたびに、ムカムカ
してたのだが、翌日になるとすぐ忘れる。

この番組は社会を含む無責任な大人への怒りを
思い出させてくれて、とてもよく出来ている。

こんな面白い番組のスポンサーを降りるなんて
バカじゃないのか!

抗議する病院など、孤児の関係者が、心配するのは
わかるが、神経質になり過ぎじゃないかな?

世の中、美談だけを強調すればいいってもんじゃない。
子供を捨てなければならない親の苦悩もあるし、
そんな残酷を表出させた社会や政治の罪もある。

だが、捨てられた子供は、そういう大人たちすべてを
告発する権利がある。
捨てた親も、捨てさせた社会や政治も、やはり
倫理的には責められなければならないのだ。

この番組は続ける意義がある!
関係者は挫けるな!
わしは最後まで見るぞ!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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